アイドルを信じるということ

わたしが「SexyZoneを応援しよう」と思ったのは2012年12月のことだった。それまでにも存在は知っていたのだけど、「おぉ…これはハマったらまずい…ショタすぎる…」と思い敬遠していた。しかしある日、SMAP×SMAPに出ているマリウス葉くんが「宝塚に入りたかったけれど、男の子は入れないと知ってショックだった」「でも、人を幸せにしたいと思って」アイドルになった…と語っているのを見て、感動。

そしてそこから急速に転がり落ちていった。

サンタコスをした中島健人が東京ドームを駆け巡ったカウコン。年が明けたと思っていたらすぐにタイムラインが握手会の中島健人伝説で溢れた。少クラを毎週見るようになり、気がつけばJr.にもハマっている自分がいた。繰り返し繰り返し録画を見て、あっという間にバックのJr.の名前も覚えて振りも覚えた。雑誌を読んでメンバーが何を考えてどんな風に日々を過ごしているのか少しでも知ろうとした。毎日毎日セクゾを聞いて過ごし、Twitterでも毎日毎日セクゾについて呟いていた。

毎日が楽しかった。Sexy Zone一色と言っても過言ではないくらいだった。

コンサートにも行った。今まで好きになってきたジャニーズのグループ(SMAP、嵐)の、「これはSMAPのコンサート」「嵐のコンサート」といった感じにグループの特色や個性が出ている完成されたコンサートとは違う気がした。とにかくJr.がたくさん居て、演出のコンセプトとかわけわかんなくて、でもみんながキラキラしていて、「これがジャニーズなのか…」って息をのむようなコンサートだった。そしてそんな中で「Sexy Zoneらしさ」というものを探していこうとしている感じがした。これからが楽しみだと思った。

とにかくキラキラしていた。

メンバーのMCとかわりと事故っぽかったし、ファンサについても「アリーナクラスでやるんならもっと広くファンサした方がよくない?それじゃ前列の人しか楽しめなくない…?」って思ったりすることもあったけど…

Sexy Zoneはいつか天下をとるアイドルだ」

と本気で信じられる何かがあった。

とにかく、Sexy Zoneは男性アイドルの中でいちばんになれると感じた。絶対にそうなると思った。そして、

「わたしはそのSexy Zoneを見届けなきゃいけない」

と思った。

これはもう、ただ、そう誓った自分のために守らなければならない誓いだった。別に義務でもなんでもない。でも、守らなきゃいけないと思った。今でも思っている。たぶん一種の宗教とも言えるだろう。神を信じると誓ったからには、それを守らなければならない。

わたしにとってSexy Zoneはそんな存在だ。

でも今、そのSexy Zoneを信じることをやめようと思っている。

 

Sexy Zoneが天下をとるアイドルだってことが信じられなくなった。なぜならわたしの知っている、わたしの応援しているアイドルはあの5人のSexy Zoneなのに、Sexy Zoneは5人ではありません、と言われてしまったからだ。

そんなの撤回されることかもしれない。今だけかもしれない?

でもそれまでずっとSexy Zoneを応援していることができなかった。そこを信じることがまずできなかった。

 

結局のところ、疲れてしまった。大好きなアイドルを大好きでいるのがこんなにつらいなんて、そして、幸せに満ちてキラキラしているはずのアイドルの世界に、そんなつらい思いをしている自分みたいなやつがいることが、嫌だった。悲しかった。悲しい。今でも悲しい。今でもSexy Zoneが大好きな人はたくさんいるはずだ。3人のSexy Zoneを応援してる人だっているだろうし、5人でSexy Zoneなんだって信じて応援し続けている人もいる。

でもわたしは応援できなくなった。

とにかく悲しくてたまらない。どうしてこんなことになってしまったんだろう。

 

今でも5人のSexy Zoneは見られるし(ありがとうSexy Zone Channel、ありがとうフジテレビ、ありがとうNOT TV)、メンバー個々も精一杯頑張っている。新曲だって出る。みんな輝き続けている。

もう一度Sexy Zoneを信じたい。でも、Sexy Zoneのニュースを目にするたびに悲しくなる。わたしの見ていたSexy Zoneはここにはいない。わたしの信じたSexy Zoneは…

 

と、延々懐古にばかり走ってしまうので(それにしたってわたしも新参の方だと思うのだが)この辺にしておこうと思う。

 

まとまってはいないけど。信じられない…とぶつくさ言いつつも、やっぱりSexy Zoneを信じたい、と改めて思った。信じさせてくださいよ。信じたいんですよ。信じなければ。5人でSexy Zone